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真珠湾<奇襲>論争 陰謀説・通告遅延・開戦外交 (講談社選書メチエ)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 106906 位
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冷静な論証だが
真珠湾にまつわる陰謀論や開戦通告の遅延、開戦に至る外交について冷静に論証しています。本書によると各種陰謀論はいずれもトンデモの域を出ない御粗末なものということであり、残念ながら?各種陰謀論は否定されるのですが公正な記述となっているように感じます。
ただ、「アメリカは第二次大戦中一隻の空母も失うことはなかった」「第二次大戦を通じて、アメリカは戦闘部隊を中国に送ることはしなかった」「(開戦時)レキシントンは修理のために本土のドックに入っていた」といった実に御粗末な事実誤認を見ると本当に論証の根拠は大丈夫なのか、と疑問を感じることも事実です。
真珠湾謀略論を論破
「大日本帝国の興亡(原題:大日本帝国衰亡史)」などに載っている、
「ルーズベルト大統領は真珠湾攻撃を知っていたが、
日本と戦争をしたいがためにわざと邪魔をしなかった」
という説を検証する本です。
結論は否定ですが、短い紙数で当時の外交の状況を公正に書いており、非常にわかりやすい。
真珠湾攻撃を論証しつつ、戦争の真因も両国の立場から洞察しており、
「日米のどちらに戦争の原因があるのか」に関心がある人は必読です。
陰謀論
この手の陰謀論は、アポロの月面着陸の陰謀論と同じで 極悪な陰謀であったというおちじゃないと本が売れないんですよね。 逆にスティネットの「真珠湾の真実」のように陰謀だったと 結論づける本は、どんなにお粗末な内容でも本は売れている。 だからトンデモ本が後を絶たない。 この本の著者のように中立の視点を崩さない人は貴重ですね。
「ルーズベルトの陰謀」否定論
JFK暗殺や911同時多発テロと同様、日本海軍機動部隊による真珠湾攻撃もまた、多くの人のイマジネーションを掻き立てるものらしい。 その際たる産物がいわゆる「ルーズベルト陰謀論」だが、著者は本書でその様々なバリエーションを俎上に載せ論破しようと試みている。結局、現在までに明らかになった資料を前提とすれば、ルーズベルトが「真珠湾」という場所まで特定した上で日本の攻撃を事前に察知していたと断定できるだけの証拠は揃っていない、ということになりそうだ。本書を読む限り、陰謀論が多くの論理の飛躍や決めつけ、出所不明の「発掘資料」に依拠していることは読者も納得できるのではないか。 ハルノートを巡る評価など、細部の議論については個人的に違和感のある部分もあったし、全体的にもう少し詳細に論述してほしかったという思いも残るが、著者の姿勢は概ね冷静かつフェアなものではないかと思う。それでもなお、「やっぱりルーズベルトは知っていた!」と唱える人がいれば、ぜひ説得力ある反論を聞いてみたい。また本書はこれ以外にも、ルーズベルトの天皇宛親電や日米通商航海条約廃棄の過程等を対象とした論考を含んでいる。 なお、陰謀を証明する決定打として近年一部でセンセーションを巻き起こしたが、やはり本書で批判の対象となっているスティネット『真珠湾の真実』に関しては、秦郁彦編『検証・真珠湾の謎と真実』(PHP研究所)も同時に参考にして頂きたい。
講談社
ハル・ノートを書いた男―日米開戦外交と「雪」作戦 (文春新書) 真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々 “真珠湾”の日 (文春文庫) 真珠湾 日本を騙した悪魔 運命の夜明け―真珠湾攻撃全真相 (文春文庫)
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